達がつたえたいこと   

日本宗教連盟が当サイトでお伝えする趣旨や意義とは?

日本宗教連盟がこのサイトを開設したのは、近年急増している不活動宗教法人への対策(相談)窓口を設け、増加への歯止めをかけるとともに、宗教法人制度の本来の目的と社会的意義を守り、宗教法人格の不正利用や悪用を防ぐためです。宗教法人の本質的な役割は、信教の自由を保障しつつ、安定的に宗教活動を行い、崇敬者、信者等の精神的支柱として社会に公益をもたらすことにあります。しかし近年、一部でこの宗教法人格が営利目的や脱税、マネー・ローンダリングなどに悪用される事例が報道されています。特に、不活動宗教法人がこうした不正利用の標的になっていることについて、広く知っていただく必要があると考えています。
当サイトは、こうした不正利用、悪用の防止とともに、宗教法人の健全な運営を支援し、社会との信頼関係を構築することを目的としています。各宗教法人が自らの課題を直視するとともに、宗教法人が本来担うべき精神的支柱としての社会的役割を再確認する契機にしたいと考えております。さらに、関係者や一般市民に向けて正確な情報を提供し、宗教法人制度本来の理念に対する理解を深めることで、宗教法人格の不正利用や悪用を未然に防ぎ、社会と共に生きる宗教法人の実現を目指しています。

公益社団法人

日本宗教連盟

The Purpose and Significance

教法人格の不正利用について 

税制優遇等を謳った宗教法人の売買/M&Aの話にはご注意ください!

  • Misuse of religious corporation status

    あなたの宗教法人が、違法行為に利用されてしまうかもしれません。

    近年、宗教法人の売買に類似した行為(※)により、宗教活動を目的としない第三者が、宗教法人格を不正に取得し、脱税やマネー・ロンダリング等の違法行為に悪用する等して、宗教法人格が不正に利用されるおそれがあることが指摘されています。

    ※主として、節税や税制優遇等への活用を謳って、宗教法人の代表役員の地位その他の実質的に法人の運営に対して深い影響を及ぼす法人内の地位を、名目のいかんを問わず、寄付等、金銭その他の財産上の利益を与えることにより得る取引行為のことを指します。
    (文化庁ホームページより引用)

    文化庁ホームページ「宗教法人格の不正利用について」
    https://www.bunka.go.jp/seisaku/shukyohojin/93955602.html

FATF(ファトフ)とは? 

金融活動作業部会(Financial Action Task Force)

  • About FATF

    Financial Action Task Force(金融活動作業部会)の略称です。

    1989年のアルシュ・サミット経済宣言を受け、マネロン対策の国際基準策定・履行を担う多国間枠組みとして設立されました。2001年の米国同時多発テロ事件を受けて、その任務にテロ資金供与対策が追加され、さらに2012年2月のFATF勧告改定により、大量破壊兵器の拡散に関する資金供与対策等が追加され今日に至ります。

    マネロンとは?
    マネー・ローンダリング(Money Laundering:資金洗浄)の略称です。
    マネロンとは一般に、犯罪によって得られた収益を、他人名義の口座へ振込入金することや、偽名を使用して盗品等を売却すること等で、その出所や真の所有者が分からないようにして、捜査機関による収益の発見や検挙を逃れようとする行為をいいます。
    (引用 財務省ホームページ)

    財務省HP「教えて!マネロン・テロ資金供与・拡散金融対策
    https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/amlcftcpf/2.measures.html

くある質問 

宗教法人格の不正利用に関するQ&A

Q1
宗教法人は売ったり買ったりできるのですか?
Answer

宗教法人を売ったり買ったりすることはできません。
あたかも宗教法人を「売れる」または「買える」ような一部の情報がインターネット上に見られますが、実際は宗教法人の関係者(代表役員・責任役員など)を買収して法人格を「乗っ取る」という行為になります。 宗教法人の新規設立は認証要件が厳しいことから、不活動宗教法人が狙われます。
また、氏子や檀家、信者、信徒が少なくなり、宗教活動ができない状況になって困っている宗教法人の代表役員(住職や宮司、牧師、教師、教会長など)に、ブローカーらしき人物が「宗教法人を売らないか」と持ち掛け、売却額のほんの一部を受け取ったが、その後ブローカーから残金は支払われずに連絡もつかない、といった詐欺まがいの事例が見受けられます。

Q2
「宗教法人格の不正利用」とは、どのような行為を指すのですか?
Answer

宗教活動を行わず、法人格を営利・脱税・資金隠し・不動産取引の隠れみのとして使う行為を指します。
代表例として、活動実態のない宗教法人の関係者(代表役員、責任役員など)を買収して名義を利用する、法人名義で非宗教的事業を展開するなどが挙げられます。
宗教法人法の趣旨に反し、信教の自由を装った制度の悪用となります。

Q3
不正利用が起こりやすいのはどのような状況ですか?
Answer

次のようなケースでは特に注意が必要です。

  • 教団の活動が縮小し、管理が行き届かなくなっている
  • 代表役員が高齢で、後継者・理事会の体制が不十分
  • 外部の企業・個人から「法人を使わせてほしい」という提案がある
  • 会計や財産管理を一部の人物が独占している

これらは、法人格の乗っ取り・不透明化の温床になりやすい状況です。

Q4
不正利用を防ぐために、理事会や代表役員は何をすべきですか?
Answer

まずは「手続の形式化」ではなく「実態の確認」を徹底することです。

  • 理事会・信徒総会を定期開催し、議事録を保存する
  • 財産・収支を理事全員で共有し、複数署名を導入する
  • 外部専門家(会計士・弁護士)による定期監査を受ける
  • 所轄庁への届出·登記所への登記を怠らない

これらは「面倒な事務」ではなく、法人格を守る防波堤です。

Q5
不正利用を疑うような相談や圧力を受けた場合、どうすればよいですか?
Answer

決して単独で判断せず、第三者・公的機関へ相談してください。

  • 当サイトからご相談ください。
  • 所轄庁(都道府県の宗教法人担当・文化庁宗務課)
  • 宗派本部・顧問弁護士
  • 公益通報窓口(弁護士会・税理士会など)

不正な提案に応じると、関係者全員が共犯的責任を問われるおそれがあります。
初期段階での相談が、法人の信頼を守る最善策です。